最近は、百均でもスマホ用のグッズが充実しています。
キャンドゥのスマホグッズのコーナーを見ていたら、望遠レンズをはじめ、様々なスマホ向けレンズが売られていたので全部試してみることにしました。
全部といっても4種類買っても400円(税抜き)なので、気軽に試せるのがうれしいです。
4種類のレンズの特徴と設置
今回試した4種類のレンズは、すべて、バネ式のクリップでスマホのレンズの前にレンズを留めるタイプです。特別な作業をしなくても簡単に設置できます。
各レンズの特徴
4種類のレンズはそれぞれ別の特徴があります。
- 望遠レンズ
2倍の望遠レンズです。 - 広角マクロレンズ
近接撮影が可能なマクロレンズと0.67倍の広角レンズの組み合わせです。
二つのレンズに彫られたネジでとめられており、取り外すことでマクロレンズだけで利用する事ができます。接続して、広角マクロレンズで利用する事もできます。 - 魚眼レンズ
犬の鼻デカ写真で一世風靡した、中心がアップで回りが丸く映るレンズです。 - 偏光レンズ
光の乱反射を押さえる偏光フィルターを使ったレンズです。
設置の際に気を付ける点
もともと、スマホのカメラにも撮影用のレンズが搭載されているため、スマホのカメラのレンズとの相性の良し悪しがあります。
最近は複数のカメラを搭載したスマホがありますが、あまりカメラのレンズ径が大きくなく望遠等が無いカメラと相性が良さそうです。
また、13mmより厚い場合、カメラの位置がスマホの端から21mmより離れている場合は設置ができないようです。
パッケージに13mmと21mmの記載があるので、購入の際、使う予定のスマホを持っていたら、パッケージに充てて対応サイズかどうかの確認をすることができます。
注意書きに書かれていましたが、レンズの特性によって「ケラレ」といって、画面の端の部分に黒い影が出てしまいます。
実際に試した感じでは、カメラにより近く設置した方が「ケラレ」は少ないようです。
そのため、インナーカメラ(画面側のカメラ)とアウターカメラ(画面の裏側のカメラ)だと、インナーカメラの方がケラレが少ないです。
レンズの設置位置によって、ケラレの位置も変わるので、カメラを起動してプレビュー画面を確認しながら、レンズの位置を調整すると良いです。
ケラレが出た場合でも、撮影時に画面を2本指で開いてデジタルズームで拡大すればケラレの部分が無くなります。
それぞれのレンズを試してみる
4種類のレンズを実際に装着して撮影してみました。それぞれ、役に立ちそうなシーンが分かりました。
望遠レンズ
たとえば、運動会で走っている人を取ろうとすると30倍くらいの望遠が必要です。
なので、2倍望遠というのは感動するほど大きくはなりません。
デジタルズームを利用する場合、カメラで取れた画像をソフトウェアで拡大しているだけなので画像が劣化(画素数が減る)してしまいます。
画像劣化を少なくするため2倍望遠レンズを装着すれば、同じサイズにデジタルズームで拡大した時の画素数は、レンズが無い場合の2倍になります。
最近、イベント会場で、カメラ撮影はNGでスマホ撮影はOKという場合があります。
そういった場合にはとても役に立ちそうです。
広角マクロレンズ
レンズの上の部分を回すと、ネジでついていた広角レンズが外れます。
広角レンズを取り外すと、近接撮影用のマクロレンズになります。
マクロレンズにすると、距離のある被写体はすべてピンボケしてしまいます。
一方で、被写体から5cmくらいの距離でもピントの合った写真を撮ることができます。
ここに、広角レンズを設置すると、広角マクロレンズになります。
広角マクロレンズにすると、遠くの被写体も撮影できるようになります。
レンズを設置しない場合に比べて、広いエリアを撮影することができます。
特に小さなものを撮影するときにマクロレンズは非常に役に立ちそうです。
魚眼レンズ
魚眼レンズの特徴は被写体が丸く歪むところです。
そこで、平面で印刷した世界地図を、魚眼レンズで取ってみたところ、下の写真のように丸く歪みました。
被写体を強調したいときに利用すると効果がありそうです。
偏光レンズ
変更レンズは、非常に細かい直線状のスリットが入ったレンズになります。
光の波にも向きが有り、偏光レンズのスリット方向に沿った光だけが通り抜けます。
そのため、乱反射が抑えられシャープな写真が得られます。
用途としてポピュラーなのは、水面の反射を抑え水の中も映すことができるというもので、下の写真のようになります。
偏光レンズの原理のところで気づいたかもしれませんが、縦と横のスリットが入った変更レンズを重ねると、縦と横の波の光が両方ともとおれなくなり、暗くなってしまいます。
液晶画面も、この原理を利用しています。偏光レンズと電圧によって変更レンズの働きをする液晶を組み合わせて、光を通す部分と通さない部分を作り出します。なので、液晶画面を撮影すると、変更レンズの向きによって、そのまま画面が撮影できたり、画面が暗くなったりします。
日差しが強いときや、雪の日の撮影には非常に役に立ちそうです。
まとめ
今回、4種類のレンズを購入しましたが4つをまとめて持ち歩くとクリップが大きくて結構かさばります。
実はすべてのクリップは同じ規格で、クリップが1つあれば、レンズを付け替えて使えることが分かりました。
すべてをまとめて持ち歩けるように、次回は3Dプリンタを使って4つのレンズを持ち歩けるキーホルダーを作ろうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。