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容量偽装microSDカードを買ってしまった!

以前にAmazonで2TのSSDが4,500円で思わず飛びついたところ、容量偽装SSDだったことがあったのですが、今度は容量偽装microSDカードを買ってしまいました。
512GBで2,999円だった上、同じ出品者が全く同じスペック、同じ値段のmicroSDカードを販売していて、そちらの評価が低かったので偽装か?という予感はしてました。
それなら、なぜ買う?と突っ込まれてしまいそうですが、Amazonなら返品・返金が可能なので、怖いもの見たさで買ってしまいました。
結果は、予感の通り、容量偽装のmicroSDカードでした。

容量偽装SDカードのイラスト

 

容量偽装ストレージ(microSDを含む)

以前に購入してしまった容量偽装SSDや、今回購入した容量偽装microSDカードは以下の特徴があります。

  • PCに接続したときには、きちんとデバイスを認識し売り文句通りの容量が表示される
  • 内臓されているストレージの容量までは一切エラーも出ずに書き込みができる
  • 内蔵されているストレージの容量を超えるファイルを書き込んでも、一応書き込みができたように表示される
  • 実際のストレージの容量を超えるファイルを書き込んだ後は、最初に書き込んだファイルが消えてたり、エラーが出たりする

容量偽装ストレージは、システム情報を偽装した容量に書き換えてあります。それだけだと、実際の容量を超えるところまで書き込みを行うと、その後エラーが出てしまうため、容量を超えたら実際は書き込みができていないのに、書き込みができたというコードをPC側に送ったり、容量を超えたところで、最初のセクタから書き込みを行うというようにファームウェアが書き換えてあります。
私が購入したものは、容量を超えたら最初のセクタから書き込みをする設定のものだったようです。

容量偽装SSDを解体した写真

以前購入した容量偽装SSDは分解すると中にUSBメモリが刺さってました

容量の確認

商品が届いたので、早速容量の確認をすることにしました。

エクスプローラ(windows)で確認

SDをPCに差し込んで、エクスプローラで容量を確認したところ、説明書きの通り512GBと表示されていました。パッケージだけを偽装した商品は、この段階で、本来の容量が表示されることもあるそうですが、最近の容量偽装ストレージは、説明書き通りの容量が表示されます。

データ書き込みによる確認

音楽ファイルが120GBほどあるので、データをSDに書き込んでみました。
夜寝る前に仕掛けたところ、翌朝にはPCのメッセージ上では正常に書き込みが終了していました。
しかし、フォルダを開いてみると、音楽データが入っていないサブフォルダが散見されました。さらに、一度、SDを取外してから刺しなおすと、ファイルシステムが壊れているというメッセージが出ました。そこで、チェックディスクを行うと、ファイルシステムが修正されるものの、元々あったサブフォルダが大幅に消えていました。
チェックディスク後に、残ったファイルの容量を見ると、48GB程度になっていたため、実際のメモリは48GB近辺であると推測出来ました。

さらに詳細に解析したい場合

前述のチェックで、容量偽装と分かったので、今回はその先のことはしませんでした。
以前に容量偽装SSDを購入してしまったときは、実際の書き込みチェックをしてくれるソフトウェアで、本来の容量がどれだけあるのかをチェックしました。
チェックに利用したソフトはH2testwというソフトウェアになります。

製作者のサイトに行くと、Downloadと書かれたボタンがあるので、そこからダウンロードして利用します。また、インストールを必要としないソフトウェアなので、ダウンロードしたら、解凍してフォルダ内にあるh2testw.exeをダブルクリックすると利用できます。
h2testw.exeは、後でverfy可能なコードを全領域に書き込んで、verfyで正しいセクタに正しい内容が書き込まれているかをチェックします。なので、チェックをする前に、ストレージに大切なファイルが有る場合は移動させておいてください。
ソフトウェアを立ち上げると、ドイツ語か英語か聞いてくるので、英語を選択してください。(ドイツ語が分かればドイツ語でもOKです)
次の項目で、チェックしたストレージを選択します(Select Targetボタンをクリックしてストレージを選択してください)
次の項目では、all available spaceを選択します。
そして、write + verifyボタンを押してチェックを開始します。

h2testwの画面

すべてのチェックが終わると、正常な書き込みができなかった場合、赤い画面でエラー内容が表示されます。

容量偽装microSDの販売ページの特徴と返品

怪しいストレージは、返品可能なAmazonでしか購入しませんので、Amazonの場合に限った記載になります。

販売ページにありがちな特徴

microSDに限らず、容量偽装ストレージの販売ページの特徴として以下が挙げられます。

  • 価格が他の製品に比べて異常(半額とか1/3)に安い
  • コメント欄に
    ーセクタエラーが出た
    -認識しない
    と言った内容が書かれている

なお、評価の★の数はあまり間に受けない方が良いです。というのも、実際の容量以内にデータが収まっているうちは、全く問題なく使えるため、購入してすぐに書き込まれるコメントは値段も安いため評価が高いのです。(最近はサクラによる評価もあります)

返品処理

Amazonの場合、返品期間が区切られています。ですので、購入したらすぐにデータをたくさんコピーしたり、h2testwでチェックをすることをお勧めします。
私が購入したmicroSDの販売業者は、容量偽装を疑われないように、「4GB以上の大きなファイルを保存するとセクタエラーになります」と、まるでそれがWindowsの仕様かのように記載されていました。説明を真に受けてほおっておくと返品期間が過ぎてしまうので気を付けましょう。

Amazonから直接送られてくる商品については、購入履歴から簡単に返品処理ができます。
一方で、マーケットプレイスで購入した場合、販売業者が返事をしてこない等の理由で、返品(返金)をあきらめる方が見受けられます。その場合は、Amazonに問い合わせをすると、対応してくれます。担当によって、返金に応じてくれない場合がありますが、その場合は、一旦その担当とのやり取りを終了して、別の担当とやり取りすると丸く収まったりします。

さいごに

容量偽装microSDを販売した業者は、その後、購入した商品を在庫切れとして販売を終了してしまいました。しかし、業者のアカウント自体は抹消されてなかったため、別の商品として同じ商品を販売をしていました。皆さんの商品購入の参考になれば幸いです。

さいごまで読んでいただきありがとうございます。