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300円高音質イヤホンの評価とアレンジ

最近の100均では、音質を重視したイヤホンやBluetoothに対応したイヤホンが取り扱われるようになりました。
お安いけれど、結構本格的な作りになっているうえ、様々なタイプのイヤホンが売られています。

イヤホン売り場の写真

今回は、DAISOで販売している高音質イヤホンのチェックと、更なる音質改善を目指してアレンジしてみました。

300円の高音質イヤホン

安価な高音質イヤホンは、音がこもったり、高音のキラキラした音が失われている傾向があります。
特に音がこもるのは、ボディの中の空気の逃げ道がなくて起こる傾向があるので、裏面に空気の抜け穴があるイヤホンを選択しました。

DAISOの300円イヤホン

今回は、以下の曲で評価してみました。

  • 繊細な音声の抑揚:「I Love You:宇多田ヒカル」
  • 強い低音:「Bad Guy:Billy Irish」
  • 中音域の重なり:「Libertango Tango Suite:YoYoMA」
  • ライブ会場:「Don't Stop Believin' - Live Version:Journey」
  • 広い音域:「StarWars MainTitle:ロンドン交響楽団」

一般的なスピーカーと同じ原理のダイナミックドライバーを使っているため、バランスドアーマチュアのようなダイレクト感はありませんが、ボディがアルミ製のため、高音を吸収することなくきっちりと出力されます。
また、Billy Irishの耳元でささやくような声や宇多田ヒカルの消えそうなかすれ声もきちんと聞き取れました。
低音に心配がありましたが、BadGuyの強いベースラインもそれなりにシャープに聞こえます。
スタジオ録りして、きちんとバランスを取った楽曲ならこのイヤホンで十分と思える仕上がりです。
これが、300円はできすぎです。
一方で、少しだけ気になる部分もありました。
たとえば、Libertango Tango Suiteでは、チェロの音が完全にピアノの音をかき消してしまってます。
また、ライブ会場の演奏になると、ほんの少しですがこもった感じになってます。
さらに、オーケストラの演奏では、多くの種類の楽器が同時になるところでトライアングルの音のような金属音が埋もれてしまっています。

音質改善を目指す

前述の通り、そのままでも、十分高音質ですが、気になる部分も含め音質改善ができるか試してみることにしました。

物理的なアレンジ

最初に、音の特定の音域が物理的にフィルタリングされている可能性を考えて、音の出力口の金属のメッシュを取り除いてみました。
こちらについては、特に変化は感じられませんでした。
次に、ボディの脇に穴をあけてみました。
ボディはアルミ製なので、とりあえず見てくれはあきらめて、金属用のノコギリで穴をあけてみました。

イヤホンに穴をあける写真

こちらは、効果があり、ライブ会場の演奏のこもった感じや、オーケストラの他の楽器にかき消されたトライアングル等の金属音の輪郭が、よりはっきりとしました。
もう少し、抜けた音にならないかと思い、後ろのリングも外してみました。

後ろのリングを外す写真

ほんの少しの変化がありましたが、他の人に聞いてもらうと、違いが分かる人とわからない人がいたので、あまり大きな変化ではなかったようです。
この取り組みで、音質改善を図ることはできたのですが、穴の大きさを最適なサイズに調整するにしても、アルミボディを加工しなくてはならないので、ちょっと難しいという結論です。
そこで、もう少し楽な方法で、アレンジができないかを考えてみることにしました。

イコライザによるアレンジ

音がこもる原因を調べてみると、以下のような記事を見つけました。

 "500Hz以下を3dB?5dBくらいカット"

96bit-music.com

記事は、楽曲をミキシングする際のノウハウですが、イコライザーによる調整は、イヤホンにおいても有効と考えられます。
そこで、1KHzから下の帯域を3dB~6dBの範囲で、カットをしながら調整してみました。
96KHz以下の低音域を3dB以上カットすると低音がしょぼいだけの音質になってしまったため、控えめにカットしました。
一方で、100KHz~500KHzは、曲(楽器の構成)によって最適な設定は違うようです。
ただ、250KHz~500Hzあたりを少し大きめにカットすると、ギターとピアノの音が立ってきました。
前述した評価曲すべてで良好な設定となったのが以下です。

イコライザーの調整結果の写真

もちろん、好みもあるので、各自でより好きな設定をすると良いですが、全体的には低域を少しカット、中域を最大6dBくらいでカットという設定すると、金属音や弦楽器のザラっとしたニュアンスが際立ち、ギター、ピアノ、ボーカルそれぞれの輪郭がはっきりしてきます。
設定は、簡単に変更できるので、物理的なアレンジよりもこちらの方が良さそうです。

まとめ

たとえば、以下の音楽プレイヤーアプリにはイコライザーが搭載されています。

ダブミュージックプレイヤー

play.google.com

音楽プレイヤー(10バンドイコライザー搭載)

play.google.com

イコライザー搭載の音楽プレイヤーを利用し、イヤホンに合わせた設定をすることで、より高音質な音楽体験ができそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。