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CEATEC2021で見つけた「へ~」な展示

「食欲の秋」「読書の秋」と言われることが多いですが、電気・通信・IT絡みの製品に興味のある わたしには「CEATECの秋」です。CEATECは「シーテック」と読みます。
2019年までは、幕張メッセで平日の5日だけの開催だったので、誰でも見られる展示会とは言えませんでしたが、新型コロナウィルスの影響で2020年からオンライン開催となったため、世界中の人が登録すれば見られるようになりました。
2021年の開催は10月22日(金)に終了しましたが、11月までオンラインで見ることができるので、興味のある方はこちらへどうぞ!

CEATECロゴ

 

CEATECとは

CEATECは、長い歴史を持つショーで、様々な会社や研究組織が製品や成果を展示する展示会です。

CEATECの歴史

CEATECの名前が使われるようになったのは、2000年に電子機器関連の展示会であった「エレクトロニクスショー」と、情報通信関連の展示会であった「COM JAPAN」が統合されたときからです。統合時は「CEATEC JAPAN」という名前でしたが、2019年に「CEATEC」と改名されています。
しかし、「エレクトロニクスショー」の源流は1958年開催の「テレビ・ラジオパーツショー」になります。
また、「COM JAPAN」の源流の内もっとも古い展示会は1973年開催の「データショー」になります。そして、コンピューター機器が主体だった「データショー」は、1997年に、通信機器の展示会である「コミュニケーション東京」とコンピューターソフトウェアの展示会である「JPSAコンベンション」統合し「COM JAPAN」となりました。

現在のCEATEC

当初のCEATECは、過去の歴史を引き継ぎ、電気製品、通信機器、コンピューター機器、ソフトウェアといった電気・通信・IT関連の総合展示会でした。
しかし、徐々にその範囲を広げ、今では、ベンチャー企業、大学や公的な研究機関の成果、地方自治体の産業や誘致、海外企業、さらには一部自動車産業の技術展示を行うまでになりました。
そのため、あまりに話題が壮大すぎて???な展示もあるのですが、よくよく見てみると、とても興味深い製品・ガジェット・アプリも展示されています。

「へ~」な展示

丁度、台湾の友人からも「面白い展示があったら教えて!」と言われていたので、こちらでも、いくつか紹介できればと思います。
ちなみに、アワードで総務大臣賞のグランプリをもらったテーマは、NECのスマートシティ構想と「都市OS」というもので、ちょっと壮大過ぎてよくわかりませんでした。

分かりやすい字幕表示システム

京セラが開発した分かりやすい字幕表示システムは、音声認識ソフトと小型で短い距離で表示ができるプロジェクターを組み合わせて実現したシステムです。

分かりやすい字幕表示システム

聴覚障害者や高齢者の方に役立つ技術として紹介されていましたが、アクリル板の影響で会話が聞こえづらくなっているのは、普通の人でも同じだったので、便利だと感じました。また、小型のプロジェクターには前から興味があったのですが、脇に置いてスクリーンに映せるタイプのプロジェクターも小型になるのなら、モニター代わりに使ってみたいと思いました。

空中ハプティクス(触感)技術

英国のウルトラリープ社が開発した超音波スピーカーを使った空中ハプティクス技術を実現した製品が、日本の販売代理店のコーンズテクノロジー社で展示されていました。

ウルトラリープの製品写真

写真の黒いパッドのようなところに小さな超音波スピーカーがたくさん埋め込まれていて、それぞれの周波数や出力を調整することで、手をかざした際に様々な感覚を得ることができるようになっています。

最近は、ゲームコントローラーにもバイブレーターが内蔵されていて、ゲームの臨場感をさらに上げていますが、これだったら、アーケードゲームでも楽しめそうと思いました。個人で買える値段かはわかりませんでしたが、機会があれば試してみたいです。

BRAIN LANGUAGE

脳科学の技術と解析はどんどん進んでいますが、もう、研究の世界から実用の世界に入ってきていると感じたのが、株式会社進鳳堂のBRAIN LANGUAGEです。

BRAIN LANGUAGE
以前、脳トレで有名な川島教授がいるNeUという会社のexBRAINという端末は試してみたのですが、勉強や教材との一体性という部分でイマイチと感じてしまってました。
BRAIN LANGUAGEは、言語学習教材のソフトウェアと、脳波計の関係がより蜜になっているようです。
脳波計の方から電流を流したりして、より集中できる環境を作ったり、気分を変える研究も進んでいますので、今後、こういった製品は増えていくのだろうと思います。
今でも学ばなくてはならないことは多いので、嫌な勉強でも「楽しい」と錯覚させてくれる機器が出てくることを祈ってます。

RemoteCheerer

楽器で有名なYAMAHAが開発したアプリで、リモートでサッカーの試合等で応援できるサービスです。

RemoteCheerer
会場にスピーカーが設置されており、RemoteCheererをインストールしたスマートフォンをシェイクすると、会場のスピーカーから拍手の音が発せられたり、試合の会場の生音をスマートフォンで聞くことができるというように、リモート環境で会場の臨場感を味わえるのが特徴です。
こちらのサイトにアプリのダウンロード先へのリンクや対応チームの情報があります。

さいごに

美容関連POLAや、自動車の衝突実験で使われる人体模型のKISTLERといった会社もCEATECに出展してました。
オンラインサイトの見やすさにはもう少し工夫が有っても良いように思いましたが、実際に会場を回る疲労感と、人気の展示が人だかりで見られない残念感が無いのはオンラインならではです。

最後までよんでくださりありがとうございました。