知恵生活の種

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新型コロナ発症まとめⅠ

以前にも投稿していましたが、新型コロナウィルスに感染し発症してしまいました。
PCR検査をしてくださった病院では、医師に「8割の人は何もなく終了する」と言われ、自分も8割に入るとタカをくくってました。
その後、結局入院することとなりました。
結構長い期間、病院のお世話になることになりましたが、何とか退院する事ができました。
貴重な体験をしたので、お役に立つ情報を共有しようと思いまとめてたのですが、いい加減にまとめると良くないので、保健所、PCR検査をしてくださった医師、家族(救急とやり取りをしてくれた)に確認や意見交換しました。
さらに、私が入院した後で、行政の対応にも変化があったようで、これらの確認もしていたら時間がかかってしまいました。
エリアごとに切迫具合も違うのですべての人に同じことが言えるわけでもありませんが、8月の病床がいっぱいになり始めた頃の情報として共有させていただければと思います。

心電図・酸素測定機器

感染経路と原因について

胸をはって、国の指導通りの生活態度を守ってきたとは言えないのですが、急いで対応しなくてはいけない仕事が詰まっていて、発症前2週間の間は、ほとんど、自宅近くの事務所(現在は1人勤務)に詰めており、外部接触もコンビニと銀行くらいだったので、まさか感染するとは思っていませんでした。
とはいえ、1回だけ公共交通機関を使って都心に行き、アルコール無しの会食をしたので、そこで、感染したと思われます。

もちろん、マスク着用、手洗い、お店入り口でのアルコール消毒はやっていました。
ですが、感染してしまったので、仕草やクセを家族にも確認してもらったところ、作業をしていたりする際に手をペロっと舐める癖と、会話をする際に口元に手を充てる癖が怪しいと言われました。マスクをしているときは大丈夫なのですが、食事の際にはマスクをとるため、癖も直していく必要があると思いました。

仮に会食の際に感染したとすると、5日後に発症したことになります。

新型コロナウィルス発症後

新型コロナウィルスが発症しても、それが新型コロナウィルスかどうかは、分かりません。私の場合は、夏風邪のようなノドがちょっと痛い症状がでて、翌日には平熱より1度ほど熱が上がりました(37.2℃)。

新型コロナウィルス発症患者認定まで

新型コロナウィルスの発症が確認されると、保健所に発症者として登録されます。
ところが、保健所に至るまでも一筋縄ではいきませんでした。
風邪の症状ではありましたが、熱が出た時点で、こういった時期なので東京都発熱相談センターに連絡をしました。そうしたところ、「37.2℃は平熱扱いです」と言われ、PCR検査をしてくれる病院を紹介してもらえませんでした。
仕方がないので、民間のPCR検査をしてくれるところを予約し、検査を受けました。
当日夜には「陽性」の結果を頂きましたが、民間の検査施設は医療機関ではないため、

  • 本検査は、その結果の正確性、完全性を100%保証するものではありません。
  • 今回の検査は医学的及び臨床的な検査ではなく医療機関や最寄りの医療機関にて受診のうえ、再度検査を受け医師の診断を受けていただくようお願いいたします。

と言った注意書きも添えられています。
そこで、翌日あらためて、東京都発熱相談センターに連絡をし、民間の検査で陽性であったことを伝えたところ、やっと、PCR検査をしてくれる病院を紹介してもらえました。当日には病院で検査を受けることができ、翌日に「陽性」の結果を頂きました。

もし、かかりつけ医がいた場合、かかりつけ医の判断でPCR検査を受けることもできるそうなので、かかりつけ医がいなかったことも、こういった場合には良くなかったと思いました。

新型コロナウィルス発症患者認定後

「陽性」の結果は、病院から、保健所に伝えられます。その後、保健所から連絡が来るのですが、病院の報告の翌日に連絡をもらいました。

合併症の疑いが無い人は自宅療養

最初に、保健所からは合併症の疑いについての情報の聞き取りがされます。
この時の聞き取りは保健所付きの医師でした。
もし、合併症の疑いがある場合はこの段階で、病院等での対応を受けられる場合もあるようです。
入院した際に、重症化する前に入院した方が同じ大部屋にいましたが、透析を受けてる方や糖尿病を患っている方でした。
なので、ほとんどの方は、自宅療養になります。

発症後1週間過ぎたあたりからが重要

治った後、PCR検査を受けた病院の先生と情報交換をしました。新型コロナウィルスに感染・発症しても最初のうちはあまり重篤な症状が出ないのが普通だそうです。
発症後1週間過ぎたあたりから、悪くなる人は急に症状が進行し、10日過ぎまでに肺炎を起こすケースがほとんどだそうです。
以前の投稿でも記載しましたが、息苦しい場合は仰向けよりうつ伏せで過ごした方が良いです。入院した病院の先生のお話では、肺炎になった場合、背中側の肺がやられてしまうそうです。血液中のヘモグロビンに酸素を渡す際、仰向けだと背中側の肺の血流が増えるため、酸素を十分に得られなくなってしまうため、うつ伏せが良いそうです。

入院の許可は保健所が判断

野々村真さんの場合、7月30日に「陽性」が確認され、31日にはパルスオキシメータの値が90を切ったとのことなので、31日には重症化が進んでおり、発症はもっと早かったと予想できます。
PCR検査をしてくれた病院の先生も心配していたのは、PCR検査→医師報告→保健所確認まで3日くらいの日程がかかるため、発症後すぐに気づけば良いのですが、症状がなく気づかずにいると、保健所の確認前に重症化する場合があると言う点でした。野々村真さんが入院できたのは、8月5日で結局保健所確認1週間後でした。
彼のインタビューでも「保健所が許可してくれなくて」と言った発言が有りましたが、現在新型コロナウィルスは新型インフルエンザ等感染症に分類されているため、入院の判断も含めて保健所のマターになっています。
以前の投稿で救急車を呼んだ場合救急車が対応してくれるかのような記載をしてしまいましたが、後で家族に確認したところ、救急車から家族に連絡が来た際、家族は肺炎の疑いがあるので新型コロナウィルスの治療を希望したところ、「保健所の確認が必要」と言われたそうです。

パルスオキシメータは必須

野々村真さんの件では、ブラックマヨネーズの吉田さんが「保健所の方も気の毒で、お医者さんじゃないのに判断しないといけない」とテレビでコメントしていましたが、判断が難しい一つの原因は、新型コロナウィルス受け入れ病床が逼迫していることで、もう一つは、判断をするための客観的な情報を共有できないことが挙げられると思います。
発熱も大切な情報ですが、PCR検査をしてくれた病院の先生によると発熱しても重症化しない人も多いそうです。先生の見立てでは、私も一度熱が上がってから下がってきたので、重症化するとは考えていなかったようです。
そうすると、やはり、パルスオキシメータの値が客観的な判断材料になると先生も同意してました。ところが、私が自宅療養する際には保健所からパルスオキシメータは貸し出されませんでした。急激な人数増加で在庫が無くなってしまったようです。私の場合は、妹が持っていたため急いで送ってもらい利用しました。
また、救急車で対応してもらっている際にも、時々酸素吸入を辞め、パルスオキシメータの値がどこまで下がるかの確認をしていました。その結果は保健所に報告していたようです。

呼吸内科医の倉橋先生の記事によると

news.yahoo.co.jp

パルスオキシメータの値が96%を切ると中等症Ⅰ、93%を切ると中等症Ⅱ、90%を切ると呼吸不全(重症?)とのことです。私は発症9日後以降はコンスタントに96%切っていましたが、入院の判断はいただけませんでした。病床が足りなかったのが原因だと思います。

酸欠状態のときは判断も鈍る

野々村真さんは、「怖かった」と言ってましたが、私はパルスオキシメータの値が93%を切ったあたりから、穏やかな気持ちになって、一切動きたくなくなってました。
人によって違うのかもしれませんが、酸欠状態になると、あまりたくさんの事を考えなくなり、判断力は失われていくように感じました。保健所の方も、パルスオキシメータの値は必ずしも良くないと思ってくださって電話口では「どうにもならなくなったら#7119へ連絡して」と言ってくださってましたが、自分から掛ける気は起りませんでした。

治療費は公費で払ってくれる

入院の判断を保健所が行う根拠にもなりますが、治療費は公費で払ってくれます。なので、行政がコロナ治療に関する判断を行っているそうです。健康保険への請求もありません。私のケースでは、PCR検査(病院のみ、民間PCR検査では5,000円払いました)、検査を受けた病院での診療と処方(麻黄湯、カロナール 10日分)、入院治療費になります。入院している病院では、新型コロナウィルス及びそれに起因する肺炎の治療と、予後(肺機能の改善等)の治療を分けていて、予後の治療を希望する場合は保険治療になると伝えられました。

家族も外出できなくなります

発症してから、すぐに家族と離れて暮らすことにしましたが、ウィルスの感染は発症2日前から始まるので、同居家族は全員濃厚接触者となりました。
そうすると、家族全員外出できなくなります。
そのため、食材や必需品の買い出しにもいくことができなくなります。
東京都は、食材をまとめて送ってくれるシステムがありますが、実際に届くまで結構時間がかかります。
友人や親族のサポートが必須と感じましたが、それがどうにもならない場合は、UVER EATSのような宅配サービスや、ネットスーパーが頼りになりました。

さいごに

今回は、新型コロナに感染して経験したことや知ったことをまとめました。
思ったより文章量が多くなってしまったので、治癒後と最近の変化については、次の投稿でまとめたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございます。